フッ素塗料は塗料の主成分としてフッ素系の成分を採用しているものであり、外壁塗装に使用される塗料としてはかなり高額な部類に入ります。高額であるという点があるために外壁塗装ではなかなか手を出しづらい塗料ではありますが、ではフッ素塗料にはどういった特徴があるのかというと、まず良い特徴となるのが「抜群に耐久性に優れている」ということです。現在一般で使用される外壁塗装用の塗料の中でも15~20年以上使用できるという素晴らしい耐久年数を誇っており、塗膜の眼鏡性や高い密着性から、傷も付きづらくはがれづらいという性能を持っています。加えて風雨、紫外線からの影響も受けづらいため、変色なども発生しづらく、まさに外壁用の塗料としては最高クラスです。
では短所は何なのかというと、やはりその性能が素晴らしすぎることと価格が高いことが出てくるでしょう。宇宙開発用の機器にも採用されるほどの性能がありますが、そうした性能は一般住宅にとって必要かと言われると、正直な話必要ではありません。一度塗れば長期間美しい外壁を保つことができると言っても、建物自体にひびが入れば塗料にも一緒にひびがはいってしまうというのがフッ素塗料の数少ない短所ですから、建物自体が古いのであれば耐久年数がゼロになる前に塗り直しになることがあり得ます。例えるのであれば東京の国道をスーパーカーで走るようなもので、決してフッ素塗料が一般家庭で使用できないわけではないのですが、もう少し手軽な塗料でも十分だろうというのが一般的な考えになってしまうのです。
とはいえその美しさや耐久性はやはり魅力ですから、多少高い費用を支払ってもそうした要素が欲しいという場合は最高の選択肢になってくれることでしょう。