フローリングの保護目的でフロアコーティングを考えると、様々なコーティングの種類が選択できるようになります。ウレタンやシリコンといった選択肢がありますが、主流となっているのはUVフロアコーティングで、安全性や耐用年数が優れていることが挙げられます。UVとはultravioletの略で紫外線のことを指し、その名の通りフローリングに樹脂を塗布したのち、紫外線を照射する特殊な機材で焼き付け塗装を行う方法です。焼き付け塗装のため乾燥が早く、施工後すぐに入居が可能という特徴がありますが、特殊な機材を使用するので費用が割高となっています。
UVコーティングのメリットは耐摩耗性に優れ、耐水性、耐薬品性もあるため、調味料やジュースをこぼしても拭き取るだけでよく、むき出しのフローリングでは禁止されていた水拭きによる手入れも簡単にできます。ツヤ出しのためにドライ、ウェットタイプのワイパーを使うこともでき、これまで手の掛かっていたフローリングの掃除も楽になります。耐用年数は生活環境によって違いが出ますが、10年以上とされており、長いものでは20年は保つと言われています。皮膜の硬度は5H~7Hで、耐衝撃性がありキズにも強いです。
ただし全くキズが付かないわけではなく、イスを引くなどの動作で小さなキズが入るので、ツヤがあるUVフロアコーティングでは光の反射で目立つこともあります。そのためダイニングなどのキズが付きやすい場所では、イスの脚に保護シールを貼ったりラグを敷くなどの対策が必要となります。